こんにちは!
管理栄養士のasminです。
最近ではコロナの影響もありマスク着用の機会が多くなっていますが、それでも口臭を心配されている方は多くいると思います。
今回は口臭対策として、口臭がしやすい食べ物と予防できる食べ物を紹介していきます。
1.口臭って?
まず、口臭とは字の通りお口からでる不快な臭いのことです。
原因としては、年齢やその時の体調、ストレス、お口の中の汚れ、虫歯、歯周病など様々なものがあります。
口以外にも消化器や呼吸器からくる臭いが原因の場合も...
≫口臭の原因と予防策について「口臭は病気のサイン?」で詳しく記載しています。
2.口臭がしやすい食べ物とは?
・ニンニク、ネギ類
ニンニクに含まれる「アリシン」という成分が、口臭の原因となります。
また同じ成分が含まれているネギやニラ、タマネギも、ニンニクと同様にいやな臭いを発しやすい食べ物です。
その後の対処を誤まると、次の日になっても臭いが残ることもありますので、翌日に大事な会議などを控えている場合は口にしない方が良いでしょう。
・脂質の多い肉
畜産肉の脂質は体内で分解する際に悪臭を発するため、口臭を招く場合があります。口臭を避けたいときには、お肉でもササミや牛ヒレ肉など脂質が少ないさっぱりとした部位を選ぶようにすると良いです。
・発酵食品
納豆やキムチのような発酵食品を食べると、その強い臭いが口に残ります。
ただし、発酵食品は食後に歯磨きなどをすれば比較的臭いがやわらげることができます。
外出前などに納豆を食べる場合は、ケアをしてからでかけましょう。
≫おススメの口腔ケア用品はこちらの記事で詳しく紹介
・乳製品
牛乳は骨やたんぱく質の補給に良い食品ですが、口臭を引き起こす可能性もあります。
それは、舌上に自然と発生する細菌が牛乳やチーズに含まれるタンパク質を分解し、腐ったような不快な臭いを発生させるためです。
しかし、こちらも歯磨きなどのケアでやわらげることができますので、食後の口腔ケアを忘れずにしましょう。
・コーヒー
人と話をしているときに、コーヒーのきつい臭いを感じたことがある人は少なくないはず…
コーヒーに含まれる微粒子が舌につくと、いやな臭いの原因となります。
砂糖やミルクも舌に残って臭いを発しやすいので要注意です。
またコーヒーに含まれるカフェインは歯に着色して黄ばみの原因にもなります。
すぐに歯磨きや水で口をゆすぐことで、口臭・着色を軽減できるため、飲食後のケアが重要になってきます。
≫歯の着色汚れと黄ばみ対策についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
ここからは、口臭が気になるときにおすすめの食べ物を紹介します。
3.口臭が気になった時におすすめの食べ物
・ヨーグルト(乳酸菌)
胃や体の内側からくる口臭の場合、原因は悪玉菌という体内に存在する菌にあると言われでいます。この悪玉菌が食べカスなどをエサにして繁殖し、悪臭を発します。そこでヨーグルトなど乳酸菌の含まれる食べ物を摂取すると、悪玉菌の繁殖をおさえて口臭をやわらげてくれるのです。
・キウイ
これは、焼き肉や中華料理などで脂質の多いお肉を食べすぎたときにピッタリの臭い予防法です。キウイに含まれる「アクチジニン」という成分が胃腸の働きを改善して、お肉の消化を助けてくれます。
・パイナップル
口臭の原因となる舌苔は、舌についたたんぱく質などが固まってできた汚れです。
特に麻痺がある方や高齢の方などで舌の動きが鈍くなるとつきやすくなります。
パイナップルには、パイインなどのたんぱく質を分解する酵素が多く含まれています。そのため、たんぱく質でできた舌苔を取り除いて口臭の予防につながります。
注意点として、熱に弱い酵素は60度以上になると失われるため、加熱処理をしている缶詰はで効果がありません。
・リンゴ
口の中の細菌がタンパク質を分解すると、口臭の素となるメチルメルカプタンというたまねぎが腐ったようなニオイのするガスを発生させます。
リンゴに含まれるリンゴポリフェノールはこのメチルメルカプタンの発生を抑えるといわれています。
こちらもお肉や食べ放題などで食べすぎたときの消臭効果につながるといえます。
また、リンゴをかじることで歯の表面についた汚れを落とすこともできます。
≫歯の汚れ対策についての記事はこちら
・レモンや梅干し(酸っぱい物)
酸っぱい物を食べると、自然と唾液が出てきます。これは、酸によって歯のエナメル成分が溶かされてしまわないよう、唾液を多く分泌するためだと言われます。殺菌作用をもつ唾液が空腹時などで減ると、雑菌や細菌が繁殖しやすくなります。
お肉にレモンをかける、梅干しをご飯に乗せるなどの工夫をして食事をしましょう。
さらに、レモンに多く含まれるクエン酸は優れた殺菌作用を持っていて、口腔内の細菌繁殖を予防することができます。お口の中の細菌増殖が原因で口臭となっている場合は特に効果的です。
4.最後に...
上で紹介した「臭いのする食べ物と解消する食べ物」で、複数種類を組み合わせることをおススメしています。食べ合わせは、食事由来の口臭予防につながります。また、よく噛んで食べることで唾液の分泌を促進できますので、乾燥や空腹による唾液減少が原因の口臭を防いでくれますよ。
ここまで、口臭のしやすい食べ物と予防する食べ物をご紹介してきました。
食べ物が原因の口臭は、食後すぐにケアすることで解消できる場合がほとんどです。
口臭予防のために、口腔ケア用品も積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?
≫口腔ケアについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
今回の記事で、口臭の原因とシチュエーションごとに適切な対処方法をとるヒントを得ていただければ嬉しく思います。
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